農園の端の畑で育てている夏トマトは、今年で自家採種10年目になります。品種は桃太郎系の固定種です。毎年秋に種を採り、翌年の春に播種します。10年続けると、この土地に少しずつ合った株になってきた気がします。
固定種と自家採種について ¶
固定種とは、親と同じ性質を持つ子が生まれる品種のことです。F1(一代交配種)と違い、種を採って翌年も同じ品種を育てることができます。自家採種を続けることで、その土地の気候や土壌に少しずつ適応した株になっていきます。農園では10年前に地元の種苗店で購入した桃太郎系の固定種から採種を続けています。
採種の方法 ¶
種を採るのは、完熟したトマトの中から最も形が良く、病気のないものを選びます。果実を切って種を取り出し、水に浸けて2〜3日発酵させます。これで種の周りのゼリー状の物質が取れます。その後、水洗いして乾燥させ、封筒に入れて冷暗所で保存します。今年は発芽率が85%を超えました。
農園での栽培と収穫 ¶
4月上旬に温床で播種し、5月末に畑の端の区画に定植します。農園の土は水はけが良いので、トマトの栽培に向いています。収穫は7月中旬から8月末まで。皮が薄く、加熱するとすぐに崩れるので、生食かカプレーゼに向いています。量は多くないので、直売所に並ぶのは7月の土曜日だけのことが多いです。
自家採種を続けることの意味 ¶
自家採種は手間がかかります。でも10年続けると、この土地で育った種という感覚が出てきます。同じ品種でも、種苗店で買った種と自家採種の種では、育ちが少し違います。農園の土に慣れているのかもしれません。これが正しいかどうかはわかりませんが、続けてみようと思っています。
夏トマトは農園の主役ではありませんが、毎年楽しみにしてくれているお客さんがいます。7月の直売所でお会いしましょう。今季の販売情報は季節の便りでお知らせします。